0260『姉と弟・相姦伝説』

0260『姉と弟・相姦伝説』綺羅光、フランス書院／フランス書院文庫、1989/07 発売


●あらすじ

大学受験に失敗した弟が、美しい姉の下着をズリネタにしようと引き出しを漁っていたら、姉がろくでもない男に付きまとわれている事を知ってしまった。男に話を付けに行って刺してしまい、姉との逃避行が始まる。

●登場人物

【川島弘美（ひろみ）】22歳。身長163cm。俊の姉。ウエイトレス。八重歯がのぞける笑顔が愛らしく、清楚で優しい雪肌の美女。【川島俊】19歳。童貞。弘美の弟。一浪。姉に強い憧れを抱いている。【武藤新治】三十過ぎ？　ヤクザ。【高梨】四十がらみ。クッキー工場の主任。【女将】座布団売春もやっている小料理屋の無愛想な女将。【ママ】カウンターだけの狭いバー『憂子』のママ。整形跡が歴然としている狐顔の中年女。【顎髭】長髪にもじゃもじゃの顎髭をした地回り。【チビ】短いパンチ・パーマで小男の地回り。

●レビュー

姉の気持ちも知らない、どうしようもない弟でしたが、姉の為に罪を犯した弟の性的願いを弘美が断り切れず、済し崩し的にエスカレートしていくのは愉しめました。

弘美の年齢ですが、第一章の本文では「三つ上の二十二歳」と表記され、第六章の本文の二カ所と第一章のタイトルでは「二十三歳」と表記されています。私の考えでは、最初にわざわざ「三つ上の」という表現がされているので、「二十二歳」は考えた上で書かれたものであり、第六章の「二十三歳」は間違って書かれたものだと思います。そして、章のタイトルは、その間違った年齢の方を参考（編集者も誤認した）にして、後から文庫化する際に付けられたのだと思います。（文庫化する際に、「二十三歳」に設定変更したはずが、第一章の本文を修正し忘れたという可能性もありますけどね。）