SL-126『微熱の唇 色づく時間たち』
SL-126『微熱の唇 色づく時間たち』綺羅光、竹書房/竹書房ラブロマン文庫、2006/01 発売
●あらすじ
昔惚れた女が不幸になる前、現代と違う女性がいた時代、妻と交際する前、社長の運命の日、叔母との思い出の時、人妻を抱ける時にタイムスリップする話と、幸せな世界に入った少年、妻の秘密に迫る夫の8作の短編集。
●登場人物
《白く淫らな刻》
【友紀子(ゆきこ)】27歳。身長155,6cm。家庭的なスナック『ジュネ』のママ。明るくて人懐っこくて世話好きで、笑うと可愛い八重歯がのぞく、色白で古風な顔立ちの美女。【勝又】45歳。小さな広告代理店のコピーライター。二十五年前に甘くて切なくてほろ苦い体験を初めてした男。【小娘】二十代半ば。IT関連企業の広報。声だけやたら大きいクソ生意気な娘。【マスター】スナック『ジョニー』の愛想のないマスター。【秋山】三十前後。『ジョニー』の客。朴訥そうな赤ら顔の男。【飯田】『ジュネ』の弾き語り。なかなかの色男。
《夢魔の恋情》
【篠原麗子(れいこ)】22歳。服飾デザインの専門学校研究科。お菓子工場でドロップの包装のアルバイトをしている。知的好奇心にあふれた黒い瞳のスレンダーな美女。【笹尾健司】31歳。ビデオ・スタジオに所属する編集エンジニア。三十四年前にタイムスリップしてしまったお人好し。【百合香】高級キャバクラのキャバクラ嬢。男にさんざん散財させたあげく冷酷に肘鉄を食らわせる女性。
《色づく化身》
【安東早季(さき)】23歳。絵里子の会社の同僚。小柄で長い髪を後ろに束ね黒縁メガネをかけて化粧っ気がなくて一見地味だが、メガネの下の顔は色白で清楚でなかなかの美女。【絵里子】23歳。身長167cm。Eカップ。性格が明るくグラマーで、人目を引く美女。三原文也と結婚した十年後の未来では、別居中で離婚交渉がこじれている。【三原文也】28歳。数年後には、ホテル用のアメニティ・グッズや自販機を卸している会社に転職して、営業活動に精を出し、マーケティング・マネージャーに昇格する事になる。【伊藤】羽振りのいい証券マン。三原文也の友人。
《淑女の賭け》
【高塚志織(しおり)】25歳。アート・ディレクター? 酒を愛し、阪神を愛し、可愛い八重歯があり、旺盛な好奇心と行動力がひしひしと伝わってくる美女。未来ではデザイン会社の社長となるが、二十五歳当時、阪神が優勝した日に出会った男と結婚するとかねてから宣言しており、その結果、米沢と結婚してしまい、結婚生活六年でピリオドを迎える事になる。【並木圭吾】34歳。デザイン会社のアート・ディレクター。今年四十三歳になる高塚志織に憧れている男。【マスター】スナック『ジョニー』の愛想のないマスター。【米沢】売れない作詞家。女癖が悪く、小ずるそうな目で人を食ったような笑いを常に浮かべる男。
《魔性の果実》
【麻生香苗(かなえ)】33歳。身長164,5cm。Eカップはあるはず。イタリア語の通訳。慶司の母の妹。束縛される事を嫌って独身を通している、頭が良くてセクシーな美女。【藤山慶司】ロックバンド『マジカル・フィンチ』のギタリスト。香苗の甥。最近、最低でも三十路を過ぎた年上の女にしか興味がなくなり、八年前の高校二年の時に会った叔母の事が思い出されてならない男。【ジュリアン徳川】『マジカル・フィンチ』のピアノとボーカルを担当し、ほとんど全ての曲を作り、そのカリスマ性でファンの人気を独占している。【久美子】37歳。人妻。【白髪の老人】白い陶器瓶を売る老人。
《色時計は止まらない》
【尾上絵美子(えみこ)】32歳。尾上吾郎の妻。少し低い声が色っぽく、上背がありほっそりしているように見えるのに、胸や腰つきの熟れ具合がすばらしい美女。【仙波雅也】27歳。自動販売機の業界新聞の記者。長身でルックスも悪くないが、口べたで女にあまり縁がない男。【尾上吾郎】四十代半ば。塗装工事の小さな会社を営んでいる。仙波と同郷の酒飲み仲間。自分がインポになって一年以上になり、若い絵美子を不憫に思っている、田舎臭くて頑固な職人タイプの男。【久米】三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。日頃穏やかな男。【木内】二十代後半から三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。【飛島】二十代後半から三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。肥満体で不細工な男。【老人】時計の修理をしているという老人。
《時めいて淫靡》
【原田真由美(まゆみ)】25歳。R高校(男女共学)の音楽教師。しっとりして柔和な顔立ちで、大人の魅力が匂い立つような美女。【川島麻子(あさこ)】R高校2年。優しさと気品があり、誰もが好感を抱くタイプのスレンダーな美少女。【岸井高人】17歳。R高校2年。留年して再び2年生。シンナーと妄想オナニーに明け暮れる少年。【柳沢】R高校2年。野球部のエースでクラスの人気者。【戸田】R高校2年。サッカー部でクラスの人気者。【松本】R高校2年?【阿部】岸井の隣りのクラスのニキビ面の少年。【光野】三十前後? R高校の社会科教師。岸井の担任で、精悍そうな面構えの熱血教師。【榎原】六十代半ば。保護司。温厚そうな男。
《妻に淫して》
【春日里華(りか)】26歳。グラフィック・デザイナー。春日亮平の妻。勝ち気でプライドが高く、細面にきりっとした目鼻立ちのスレンダーな美女。【春日亮平】31歳。里華の夫。設計事務所に勤務する一級建築士。妻が滅多にセックスに応じてくれず、ムラムラしている男。【的場】区役所の広報課勤務。春日亮平の友人。エッチな画像収集が生き甲斐の男。【大内義郎】年齢はそろそろ五十に届くはず。画廊のオーナー。独特のオーラがある、精気がみなぎった男。
●レビュー
《時めいて淫靡》は、フランス書院文庫の1774『美少女奴隷コンテスト』に、加筆して収録されています。《妻に淫して》は、フランス書院文庫の1678『僕の妻【奪われた蜜室】』に、加筆改題されて《猥婦--ワイフ》として収録されています。
本作は、k004『微熱の唇 色づく時間たち1』、k005『微熱の唇 色づく時間たち2』、k006『微熱の唇 色づく時間たち3』、k007『微熱の唇 色づく時間たち4』と分冊されたものが、2008年4,5月にフランス書院の電子書籍でも発売されていたようです。加筆修正の有無は、分かりません。
頁数の内訳は、《白く淫らな刻》、《色づく化身》が四十数頁、他がそれぞれ三十数頁となります。
特別編として《妻に淫して》が収録されていますが、これは特別編でない《妻に淫して》が他にあるのではなく、他の収録作品のように時空を越える類の話ではない為のような気がします。
本書の各短編は、説得されて他の男とセックスするものもありますが、基本的にはヒロインの意志を尊重した上での合意のセックスです。過去に戻ってチャンスを得られたなら…というのは、共感できる話でもあり愉しめました。個人的には、《色づく化身》、《淑女の賭け》、《色時計は止まらない》、《妻に淫して》が良かったと思います。
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●あらすじ
昔惚れた女が不幸になる前、現代と違う女性がいた時代、妻と交際する前、社長の運命の日、叔母との思い出の時、人妻を抱ける時にタイムスリップする話と、幸せな世界に入った少年、妻の秘密に迫る夫の8作の短編集。
●登場人物
《白く淫らな刻》
【友紀子(ゆきこ)】27歳。身長155,6cm。家庭的なスナック『ジュネ』のママ。明るくて人懐っこくて世話好きで、笑うと可愛い八重歯がのぞく、色白で古風な顔立ちの美女。【勝又】45歳。小さな広告代理店のコピーライター。二十五年前に甘くて切なくてほろ苦い体験を初めてした男。【小娘】二十代半ば。IT関連企業の広報。声だけやたら大きいクソ生意気な娘。【マスター】スナック『ジョニー』の愛想のないマスター。【秋山】三十前後。『ジョニー』の客。朴訥そうな赤ら顔の男。【飯田】『ジュネ』の弾き語り。なかなかの色男。
《夢魔の恋情》
【篠原麗子(れいこ)】22歳。服飾デザインの専門学校研究科。お菓子工場でドロップの包装のアルバイトをしている。知的好奇心にあふれた黒い瞳のスレンダーな美女。【笹尾健司】31歳。ビデオ・スタジオに所属する編集エンジニア。三十四年前にタイムスリップしてしまったお人好し。【百合香】高級キャバクラのキャバクラ嬢。男にさんざん散財させたあげく冷酷に肘鉄を食らわせる女性。
《色づく化身》
【安東早季(さき)】23歳。絵里子の会社の同僚。小柄で長い髪を後ろに束ね黒縁メガネをかけて化粧っ気がなくて一見地味だが、メガネの下の顔は色白で清楚でなかなかの美女。【絵里子】23歳。身長167cm。Eカップ。性格が明るくグラマーで、人目を引く美女。三原文也と結婚した十年後の未来では、別居中で離婚交渉がこじれている。【三原文也】28歳。数年後には、ホテル用のアメニティ・グッズや自販機を卸している会社に転職して、営業活動に精を出し、マーケティング・マネージャーに昇格する事になる。【伊藤】羽振りのいい証券マン。三原文也の友人。
《淑女の賭け》
【高塚志織(しおり)】25歳。アート・ディレクター? 酒を愛し、阪神を愛し、可愛い八重歯があり、旺盛な好奇心と行動力がひしひしと伝わってくる美女。未来ではデザイン会社の社長となるが、二十五歳当時、阪神が優勝した日に出会った男と結婚するとかねてから宣言しており、その結果、米沢と結婚してしまい、結婚生活六年でピリオドを迎える事になる。【並木圭吾】34歳。デザイン会社のアート・ディレクター。今年四十三歳になる高塚志織に憧れている男。【マスター】スナック『ジョニー』の愛想のないマスター。【米沢】売れない作詞家。女癖が悪く、小ずるそうな目で人を食ったような笑いを常に浮かべる男。
《魔性の果実》
【麻生香苗(かなえ)】33歳。身長164,5cm。Eカップはあるはず。イタリア語の通訳。慶司の母の妹。束縛される事を嫌って独身を通している、頭が良くてセクシーな美女。【藤山慶司】ロックバンド『マジカル・フィンチ』のギタリスト。香苗の甥。最近、最低でも三十路を過ぎた年上の女にしか興味がなくなり、八年前の高校二年の時に会った叔母の事が思い出されてならない男。【ジュリアン徳川】『マジカル・フィンチ』のピアノとボーカルを担当し、ほとんど全ての曲を作り、そのカリスマ性でファンの人気を独占している。【久美子】37歳。人妻。【白髪の老人】白い陶器瓶を売る老人。
《色時計は止まらない》
【尾上絵美子(えみこ)】32歳。尾上吾郎の妻。少し低い声が色っぽく、上背がありほっそりしているように見えるのに、胸や腰つきの熟れ具合がすばらしい美女。【仙波雅也】27歳。自動販売機の業界新聞の記者。長身でルックスも悪くないが、口べたで女にあまり縁がない男。【尾上吾郎】四十代半ば。塗装工事の小さな会社を営んでいる。仙波と同郷の酒飲み仲間。自分がインポになって一年以上になり、若い絵美子を不憫に思っている、田舎臭くて頑固な職人タイプの男。【久米】三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。日頃穏やかな男。【木内】二十代後半から三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。【飛島】二十代後半から三十前後。仙波と同郷の酒飲み仲間。肥満体で不細工な男。【老人】時計の修理をしているという老人。
《時めいて淫靡》
【原田真由美(まゆみ)】25歳。R高校(男女共学)の音楽教師。しっとりして柔和な顔立ちで、大人の魅力が匂い立つような美女。【川島麻子(あさこ)】R高校2年。優しさと気品があり、誰もが好感を抱くタイプのスレンダーな美少女。【岸井高人】17歳。R高校2年。留年して再び2年生。シンナーと妄想オナニーに明け暮れる少年。【柳沢】R高校2年。野球部のエースでクラスの人気者。【戸田】R高校2年。サッカー部でクラスの人気者。【松本】R高校2年?【阿部】岸井の隣りのクラスのニキビ面の少年。【光野】三十前後? R高校の社会科教師。岸井の担任で、精悍そうな面構えの熱血教師。【榎原】六十代半ば。保護司。温厚そうな男。
《妻に淫して》
【春日里華(りか)】26歳。グラフィック・デザイナー。春日亮平の妻。勝ち気でプライドが高く、細面にきりっとした目鼻立ちのスレンダーな美女。【春日亮平】31歳。里華の夫。設計事務所に勤務する一級建築士。妻が滅多にセックスに応じてくれず、ムラムラしている男。【的場】区役所の広報課勤務。春日亮平の友人。エッチな画像収集が生き甲斐の男。【大内義郎】年齢はそろそろ五十に届くはず。画廊のオーナー。独特のオーラがある、精気がみなぎった男。
●レビュー
《時めいて淫靡》は、フランス書院文庫の1774『美少女奴隷コンテスト』に、加筆して収録されています。《妻に淫して》は、フランス書院文庫の1678『僕の妻【奪われた蜜室】』に、加筆改題されて《猥婦--ワイフ》として収録されています。
本作は、k004『微熱の唇 色づく時間たち1』、k005『微熱の唇 色づく時間たち2』、k006『微熱の唇 色づく時間たち3』、k007『微熱の唇 色づく時間たち4』と分冊されたものが、2008年4,5月にフランス書院の電子書籍でも発売されていたようです。加筆修正の有無は、分かりません。
頁数の内訳は、《白く淫らな刻》、《色づく化身》が四十数頁、他がそれぞれ三十数頁となります。
特別編として《妻に淫して》が収録されていますが、これは特別編でない《妻に淫して》が他にあるのではなく、他の収録作品のように時空を越える類の話ではない為のような気がします。
本書の各短編は、説得されて他の男とセックスするものもありますが、基本的にはヒロインの意志を尊重した上での合意のセックスです。過去に戻ってチャンスを得られたなら…というのは、共感できる話でもあり愉しめました。個人的には、《色づく化身》、《淑女の賭け》、《色時計は止まらない》、《妻に淫して》が良かったと思います。

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